1. HOME > 
  2. 私たちの目指すもの > 
  3. 社長メッセージ【ビジネス哲学の陸 組織の章】

社長メッセージ【ビジネス哲学の陸 組織の章】

テクノロジー化を推進しながら、主目的であるリアル感動体験を追求する大義

正しい場所に旗を置き、社員を導くプレッシャー

グロービスも経営も含め、学ぶことには全て大義があります。丸暗記の知識を得ることや、スクールでA評価の成績を取ることが目的ではありません。 学ぶこと、生き方、会社とその将来を見据え、どこに旗を置くのかを正しく決断するための学びです。 「ここだ」と自信を持って旗が置けさえすれば、小野写真館が突っ走れる自信はあります。そして旗の置き場所を決めるのがトップの役割です。

石炭から石油に変わるタイミングで、石炭に旗を置いた会社は全滅しています。間違った場所に旗を置いたら、全ての社員が路頭に迷いますから、絶対に間違えられません。 小野写真館の社員さんたちは、もし良くない場所に旗を置いても、全力で最後まで頑張ってくれるでしょう。 しかしいくら努力しても、会社はおかしな方向へ進んでしまう。そうなったら旗を置く僕の責任です。間違うことが決してできないプレッシャーは、確かにあります。

例えば、「結婚式と七五三を増やそう!」と根拠のない事業計画を出したら失敗が目に見えている。 これだけ人口が減っていくという数値が見えているものに対し、真逆に向かうプランは止めようということです。 そのような判断をしながら「この事業を10倍にしていこうぜ」と掲げても、ただただナンセンス。成功する根拠がないことは絶対にしないと、僕は自分自身に強く課しています。 向かうべき方向を確実に見極め、正しいところへ旗を置ければ小野写真館は大丈夫。しっかり社員の皆さんが向かってくれますから。

社員の皆さんに向き合ってほしいのは、目の前にいるお客様

社員の皆さんに向け、学びや仕事など、常に僕の行動はオープンにしています。そのうえで皆さんが、ありがたいことに僕をきちんと理解してくれている。 社員さんに見てほしいのは僕ではなく、現場のお客様です。 自分は社員皆さんのおかげで自由な学びの時間を頂いています。正直言って、今の僕が見ていないのは一人ひとりのお客様。お客様とじっくり向き合うのは、社員さんがしてくれています。

小野写真館の本質は「目の前のお客様に最大限のご満足を感じていただくこと」です。この点は決して変わることがありません。 どれだけそこに向かって熱を持ち、考え、行動できるかという接近戦の手法が根幹にあります。そこを最大化したり、テクノロジーを有効活用するなどして広めるのが、社長である僕の役割です。

奇をてらうことなく、「人の力」「全力の姿勢」「あふれる想い」「一生懸命さ」「ユーモア」を各々が発揮する。そこが小野写真館グループの強いところでもあるし、変わらずに実践してほしい部分でもあります。 社員の皆さんが、目の前のお客様を幸せにしてくれたら、僕が正しい位置に旗を置くことを前提として、小野写真館は絶対に成功する。そう信じていますから。 社員の皆さんは、全力で今のお客様を見て接する。店長などの経営に携わるポジションの皆さんは、お客様と真剣に対峙しながらも、僕の考えをより深く理解したうえで仕事に臨んでもらいたいと考えています。

純粋な社員さん方の頑張りに感激する毎日

映画の感覚で言うと、Netflix(ネットフリックス)やAmazonプライムなどが凄く増えました。僕はHulu(フールー)も含めて全部契約して、映画作品はたくさん観ています。 面白いと思うのは、そういったサービスが台頭している中で、結果的に映画館へ足を運ぶ利用者が非常に増えていることです。 2019年は映画館の観客動員数が過去最高だったと記憶しています。要はクラウドで隙間の時間に観ることと、作品を映画館でリアルに観る行為は、あくまで別物ということです。 テクノロジーは大事だけれど、それとは逆のリアル感動体験に人は強く惹かれていく。テクノロジー系の実態が見えづらいIT会社がスポーツに投資するのには、そういった背景があるのではないでしょうか。 僕自身も、スポンサードする水戸ホーリーホックの試合を会場で観戦した時に、その点を強く実感しますから。

小野写真館もテクノロジー化進めていますが、実際に足を運んでくださったお客様から「こんなに楽しい1時間になるとは思わなかった」とお喜びの声を頂戴することが多々あります。 リアル感動体験とは、ハッキリと数値化ができない感動という現象に他なりません。感動体験は、世の中がどう変化しても絶対に残ると僕は確信しています。 ですから、お客様にとってのリアル感動体験を生み出し続けたい。そういうモチベーションの高い人こそ、小野写真館には必要な人材と言えます。変に計算高い人は、正直言って向いていません。 ありがたいことに「どうしてこんなに頑張れるのだろう?」と社長の僕が感激せずにはいられない社員さんがたくさんいます。この1時間を頑張っても頑張らなくても、極端な話、給料は変わらない訳です。 でも弊社では、ほとんど社員さんがそこを頑張り抜いてくれている。純粋な方が多いので、そこは涙が出るくらい嬉しいです。

テクノロジーが進化する程、振り戻しとして、「人としての考え方」「どう行動すべきか」「会社のビジョン」などの様々な面で共鳴できるところがなければ、お客様も人材の採用も上手に繋がることはできないと考えます。 一方でテクノロジー化を推進しながら、精神的な部分では、より人間らしく、より熱くという方向へ思いきり舵を切りたいのです。どちらかだけでは成立しない時代ですから。 バランスの割合や熱の度合いは、状況に合わせる必要こそありますが、その役割は社長の僕がしっかり担います。体験や熱というのは、小野写真館のビジネスにとって、全ての入口。 テクノロジーは確かに必要ですが、僕らはテクノロジー企業になるのが目的ではありません。テクノロジーの力を利用させてもらい、お客様に感動体験を提供するのが目的の主になりますので。