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社長メッセージ【ビジネス哲学の参 方向性の章】

企業成長を続けるための最善の判断。当然の責務として持つべき不退転の覚悟

交差して、上書きされるトップの思慮

結婚式や成人式、フォトスタジオ。良くも悪くも現在の既存事業に固執しない、新しい事業スタイルをつくり出そうという想いと動きが、僕の中にあります。 僕が小野写真館を両親から引き継ぎ、20%複利成長を続け、ある一定の規模まで進めることができました。しかしそこでいったん成長がストップ。ここでもう一度、次なる成長を目指すためには、僕自身が学び直しをしなければいけないと気づかされた。

逆に、この機会を与えられたことで、小野写真館3.0の概念が浮かび上がってきましたし、出店攻勢でイケイケ状態の時には理解できなかった光景も見えてきたのです。そうなった時、まるで違う企業につくり直せる存在は、トップの人間だけ。僕はそう思っています。

二面性の自分自身が、今、頭の中で戦っている。 「結婚式や成人式を撮影する写真の会社だからこそ、日本特有と言える大事な文化は残さなければならない」、だから徹底的に後世へ残そうとする自分と、一報で真逆の想いを持つ自分がいます。 もし今の事業がシュリンクした時には、どう変わらなければいけないかを考え続け、「新しい事業をつくる必要がある」と判断する自分です。 どちらに転がっても、いちばん大事なのは社員さんたちだということに変わりはありません。

多くの命運を最善の道に導く使命

どんなに正論を叫んでも、世の中が変わり、仮に結婚式や成人式の仕事が半減した時、小野写真館を支えてくれる社員さんがいる訳です。 社員さんの生活や成長を考えたら、自分はこれまでの事業に対して変に執着せず、新しい事業をつくり出さなければ、小野写真館の未来は絶対にないと断言します。 その想いに辿り着き、動いているというのが現在の偽らざる状況です。

自分たちの努力と関係ない部分での世の中の流れだとしても、「世の中がこうだから、社員の皆さん、申し訳ない」と退職してもらう訳にはいきません。 そんな無責任なことが許されるはずがない。 今も約170名の生活や、皆さんの向こう側の家族だったり、パートナー協賛も含めたら、とんでもない数の関係者さんがいます。 僕は経営者なので、たくさんの方々を路頭に迷わす訳にはいかない。 この先ずっと企業成長を続けていくためには、僕自身が「10年後には絶対この事業がなくなってしまうんだ」くらいの覚悟を持ち、2年か3年の間に次の道を決定し、突き進むしかありません。

明確に向かっていく方向を僕が定めることさえできれば、社員の皆さんは付いてきてくれる。パワーに満ちあふれた人間の集合体が小野写真館ですから。 だから本当に命運を分けるのは僕次第。一応、会社のトップですから皆さんの未来を握ってしまっている。自分を信じてくれる社員さんがたくさんいますから、そこを絶対に裏切ることはできないし、逃げることもできない。 真摯に向き合い、常に最善の道を考え続けている日々です、本当に。

人対人のサービス業は、逆にブルーオーシャン

テクノロジー系の会社の立ち上げ。出資や買収。あるいはテクノロジーだけではない別事業をM&Aで取得し、小野写真館に掛け合わせ、僕は参入障壁の高い新しい事業をつくりたい。 僕がチャンスだと感じているのは、もし僕が30歳より若かったら、積極的にテクノロジー系やブロックチェーン系のビジネスをしていると思います。 逆に言うと、今さら人対人のサービス業を立ち上げる若い人は少ないはずです。

逆に考えると、このサービス業というジャンルはブルーオーシャン。人をたくさん採用し、マネジメントもする。 世の中の働き方改革などにも対応することを前提して経営するのは、本当に大変なことですから。 今の状況でこういう事業に参入しようとする企業は少ない。だからこそ、凄く大きなチャンスだとも捉えています。

リアル感動体験という入口に、テクノロジーだとかを掛け合わせるようなビジネスモデルを、やはり僕としてはつくりたい。その想いが根底にあります。 ただ、それを実現するためには、自分自身がまだ知識面やネットワーク面で弱いことを、重々認識していますから、柔軟な発想を持つ若手の人材に新しい事業をつくっていただいたり、僕はそこに出資をするなどというのも視野に入れ、新事業を生み出したい。 そういう夢は持っています。