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感動体験を地域から広めていくことが我々の役割!!【共鳴の章】

小島耕「小野写真館は本当に茨城県を代表する立派な企業です」
小野哲人「水戸ホーリーホックは、ロジック的にも奇跡的なチーム」

地域を元気にするための、企業体としての在り方

お互いにシンパシーを感じる点とは?

小島売上の数字的な部分で成長を遂げなければ、僕の言っていることに整合性がとれなくなるし、存在意義もなくなってしまう。そういうプレッシャーはいつも自分にかけています。そこは哲人の方が10年も前から先にやっている。当時の僕は雇われて働いていた側。自分でも会社は持っていましたけど、それ程の現実感はなかったです。哲人は若い時から多大なプレッシャーを抱えて経営に携わってきた訳で、そこはやはり凄いことだと思いますし、今の僕は哲人をお手本にしています。

小野高校での私服はパイオニアだったけど、ビジネスではお手本にしてくれているの?(笑)。

小島お手本にもしているし、尊敬もしている。社員の前で2時間も3時間も喋り続けるところは真似しないけど(笑)。僕も哲人と同様、最初に勢いよく話して、細かい面はスタッフの皆さんにカバーしてもらう形です。ありがたいことにとても優秀なスタッフが茨城と東京の両方から集まってくれています。僕はある意味、好き勝手なことを言って、後は皆さんにお任せしている。

小野同じだね、小野写真館と。水戸ホーリーホックのここが素晴らしいと俺が思っていることを話すね。「ジャイアントキリング」って言葉があるじゃないですか。格上のチームに勝つ大番狂わせ。これを水戸ホーリーホックは経営の面で実践している。J1とJ2を合わせた40チーム中、いちばん予算が少ないとか、選手人件費が最も少ない状況を考えると、ロジック的にも奇跡的なチームなんですよ。この予算でJ2の上位争いをしている現実は本当に素晴らしい。

小島ありがとうございます。我がチームながら、そこは本当に凄いことをしてると自負しています。

小野俺たちは経営者だから正論の綺麗事だけを言っていられない。お金はどうしたって必要なのに、全チームの中で最もコストを抑えながら、J2から落ちることなく、直近の2年間に関してはJ1に行ける程の目覚ましい争いをした。こんなに凄いチームはないですよ。そこに俺は共鳴する。自分が小野写真館を引き継いだ時は、借金が売上の倍はあった。営業赤字も複数年続いてたし。債務超過もあり、いつ倒産してもおかしくない状態。そこからずっと崖っぷちで5年10年と経営に携わってきたからね。だから水戸ホーリーホックに強く共感できる。

小島凄いなあ。会社が順調な状況でも経営のプレッシャーは大きいはずなのに、マイナスの状態で這い上がっていくタフさは、僕ら水戸ホーリーホックにとって、やはり手本であり、見本でもある。

小野ビジネスの世界にJ1やJ2って分け方はないけど、世の中で絶対的に必要とされる企業になるためには、組織が成長し続けていくしかない。その覚悟をしっかり持って前に進んでいますよね、水戸ホーリーホックは。スポンサーが数百万円という大きなお金を出しますよね。これは会社のお金というより、お客様から頂いた大切なお金。そのお金をどうやって運用していくか判断するのがビジネスの本質です。お金の行き先が水戸ホーリーホックであれば、きちんと最適な形で使ってくれるだろうと理解してくれるはず。なぜならお金がなくて、工夫して運営されているチームだから。小野写真館としては、そこに強く共感しています。

小島こんなにも想いを持って、理解してくださるスポンサーに深く感謝します。

小野お客様にとって水戸ホーリーホックはスポーツ観戦、小野写真館は写真とウェディング。重要な共通項として行き着く先は『感動体験』だということ。感想体験を地域でつくって広めていくことを考えると、水戸ホーリーホックと小野写真館の大事な根幹は一緒ですよね。

小島感動体験!まさしくそうだね。

小野企業が向かっていくべきなのは、いつだって上のステージ。水戸ホーリーホックを見ていると、サポーターさんたちにあるのは「自分たちの町から日本全国、世界に挑戦してほしい」の強い想い。それは小野写真館も一緒です。全国展開と世界挑戦は俺たちも目指すところだから。ただ、そうしていくためには、結果が伴っていなければ周りも共感してくれないよね。

小島そこはビジネスもスポーツも大人のシビアな世界だから仕方ないね。良い結果がその先の熱にも繋がる訳だし。

小野想いだけでは共感を得ることはできない。俺も想いだけ熱く語るだけでは社員がついてきてくれないから、当然、結果には強くこだわる。だからこそ水戸ホーリーホックには共感もするし、スポンサーとして同じ道を歩んでいける。水戸ホーリーホックと比べたら、小野写真館はただのイチ企業ですけど。

小島いやいや、小野写真館は本当に茨城県を代表する立派な企業です。活動の範囲を茨城県のみならず、関東一円に出店攻勢をかけてもいますし、その先に「やがて日本全域に」との野望があるとも理解しています。それは僕らも一緒。Jリーグが面白いと思うのは、チーム名に地名の冠が付くところです。地域を元気にする、水戸を元気にする、茨城を元気にする。水戸ホーリーホックは地域の皆さんを元気にする存在でありたい。想いも目指すのも、哲人と一緒です。それとサッカーは世界とも繋がっていて、目指すステージとして、僕らにとっては当然ながらJ1があり、その先にアジアのステージが待ち受けている。

小野そうだね。そこも大きな共通項。

小島僕は今後10年15年の長期的なスパンで、水戸ホーリーホックをアジアで戦いができる形に持っていきたい。おそらくそこは多くの茨城県の企業さんが思い描いている方向だと思います。最近のある1ヶ月だけで茨城県の人口が900人も減っているというニュースを目にしました。人口および茨城県全体がシュリンク(縮む、萎縮する、の意)していく状況を翻すべく、我々のような企業体が地域を元気にしなければいけない。小野写真館と水戸ホーリーホックの目指す方向性は非常に近しいと思います。

小野それは茨城県内に留まっていたら、実現していくのが難しいよね。茨城県を軸に、日本全国、世界に進出していく企業体を目指す姿勢は、かなりリンクしいてる気がする。