1. HOME > 
  2. 私たちの目指すもの > 
  3. 社長メッセージ【ビジネス哲学の肆 革新の章】

社長メッセージ【ビジネス哲学の肆 革新の章】

写真の価値を高めていくのは新しい美意識、
「楽しく、可愛く、かっこよく!」が我々のスタンダード

お客様が展開した各種のブライダルフォト

意識が変わってからの展開は?

アメリカ写真留学から日本に戻り、最初に手がけたプロジェクトはブライダルフォトのアンシャンテ。当時、僕も含めてスタッフはブライダルの素人ばかりでした。だからこそ行動できた部分もある。

それまでのブライダルフォトは白バックやグレーバック、型物が一般的。これはこれで守るべき日本的なスタイルではあるけれど、僕もスタッフも、それがつまらないと思ってしまった。なぜかと言えば、どの新郎新婦も同じに感じられてしまうから。「どういう考え」で「どういう出会い」だったかなどの個性を出したいと思ったからです。

人気のブライダルフォトは?

ペット好きな方はペットと一緒に。また、出会いのきっかけを反映させたり。例えばサーフィンを通じた出会いであればサーフボードを用いる。野球やゴルフでも同様。同級生のカップルからは「卒業した中学校で撮りたい」の要望がありました。
他にも出会った場所で撮影するケースは非常に多いです。二人にとっての思い入れたっぷりなオリジナルフォト。そういう大切な写真を、ただ撮るというのではなく、しっかりプロデュースしたい考えが、僕らの根底にありますね。

ロケーションフォトとは?

海で撮ったり、水族館で撮ったり、海浜公園で撮ったりのロケーションフォト。茨城県外の日本全国からロケフォトを求め、多くのお客様がアンシャンテに来てくれます。本当ならかっこよく「自分たちが企画して見事に成功させました!」と言いたいところですが、実情は違う。
お客様の「海で撮影したいけどできますか?」の声に、「じゃあ、やりましょう。衣装が汚れちゃうけど、やっちゃいましょう!」と極めて軽いノリで応えたのが始まり。その写真を見た人たちから、自分たちも海浜公園や偕楽園、水族館で撮りたいとのリクエストが続々と出て、撮影する側の我々も「いいじゃんいいじゃん楽しいじゃん」と双方で盛り上がっていった結果です。

どこでも撮影する?

許可が出たところは、どこでも足を運んで撮影します。だからこのロケーションフォトは、ありがたいことに、僕たちではなく、お客様に展開してもらった商品なんですよね。本当の意味でのニーズから誕生した商品。サーフィンを使って撮ったりしていると、そういう「自分たちらしいオリジナリティー」を追求したいお客様が、次々にアイデアを出してくれるんです。言葉は悪いですけど、お客様が勝手にアンシャンテをつくってくれた実感があります。

アンシャンテは「何でもできる」世界観

他に成功の要因は?

ここでもやはり、アンシャンテを任せたスタッフに丸投げし、僕が口を出さなかったことが成功理由の一つかなと思います。僕は、マーケティング、集客、資金調達、ネット展開に特化した業務を進めていましたから。写真は誰々、衣装は誰々、接客は誰々と決めたら、僕はもう口を出さない。
しかもブライダルの常識と照らし合わせた「これはやっては駄目」ということも、素人だから、どんどん勢いでやってしまう。その方が、自分たちもお客様も楽しんで撮影に臨めるし、いい結果にも結びつくんです。

お客様以外の反応は?

同業者からは「こんなのはブライダルの写真じゃない」など、いろいろ批判されました。でも僕らは、同業者に何を言われても全然平気。痛くもかゆくもない。お客様が楽しみ、しかも写真の仕上がりに心から満足してもらえればいいだけなので。アンシャンテは、ロケフォトができて、海ロケができて、趣味フォトウェディング、ペットもそう。全部、お客様のご要望から生まれました。
それらを全部ウェブにアップすると、さらに評価と希望が膨らみ、多くのお客様がやってくる。物理的にできることなら我々は何でもします。いつからか、その部分が売りになり「アンシャンテは何でもできるぞ」という世界観が構築されていました。

他、感覚的にこだわっているのは?

雑誌のようなシンプルに可愛い、かっこいい。そう感じてもらえるよう、こだわりましたね。僕たちは白バックを可愛い、かっこいいとは思えなかったので。女性は可愛く写したいし、男性はかっこよく撮りたいじゃないですか。だから単純なブライダルフォトではなく、人気の雑誌みたいにやってみたかった。
当時のカメラマンもセンスがある人間なので可能だったんですね。ファッションを意識して撮ったのが、とても喜ばれましたね。新郎新婦が大切なお金を使ってくれる。しかも人生で一番輝くステージですから、可愛く、かっこよくしたいのは、僕たちとしては当たり前の気持ち。かしこまった笑顔の写真もいいと思いますよ。でも、そこだけに捉われず、自然ないい笑顔を撮りたいんです。

自然な新郎新婦の表情が、本当の愛情の姿

自然な写真のために心がけているのは?

カメラマンは新郎新婦の二人と会話をしながら撮っています。そして自然な表情を押さえるにはライティングも大いに関係する。写真館の基本的な撮り方は光が入るタイミングに「一二の三」の合図が必要で、それでは誰も身構えますよね。僕らが変えたのは、ずっと光っている定常光の照明を用いたこと。だから新郎新婦がいつ撮られたかがわからない状況で、楽しく会話をしながら自然な表情を押さえられる。
「なんでこんなに自然な表情が撮れるの!?」と驚き、喜ばれもしますが、それも当然。衣装1着につき、1時間ぐらい撮影し続けていますから。デジタルなのでフィルムコストも考えずに済む。自然な二人の姿が本当の愛情の姿なのだから、そういった写真を残すのが我々の使命です。

再び、まわりからの反応は?

写真を専門的に考えたら、「そういう照明はよくない」「色がどうのこうの」とまわりから言われるような技術的問題もありますが、僕はカメラマンじゃないので、驚かれても非難されても全然OK。写真で伝えたいのは、機材や色がどうだという細かいことではないので。

そういった周囲の雑音を気にせず突き進んでこれたのも、本当に僕たちがブライダルの素人集団だったから。それをお客様たちが「アンシャンテ、いいじゃん」と評価してくれるようになった。ですから、お客様にも恵まれてブランドを確立することができた、という表現が正しいかもしれません。

利用者側からのクレームは?

最初の頃は、実際、そういうこともありました。従来のきっちりした結婚写真を求めていたのに「希望と違った」というクレームです。そういう写真を望む方がいるのも理解していますし、それはそれで正しい。間違ってないんです。ですから割と早い段階で「僕らとはいい意味で合わないから、そういう写真をきちんと撮影するお店に行った方がいいですよ」と助言する、明確な姿勢にシフトチェンジしました。
我々は我々の考えに沿って100%の仕事をする。悪く言えば、お客様を選ぶ、ということ。でも、全てのお客様を満足させようとしたら、どうしてもつまらない写真になりがちなんです。そこに気付いてからは、型物的な写真はほぼなくし、アンシャンテならではの写真だけをウェブや雑誌広告に載せてアピールするようになりました。

『美少女図鑑』から発生する数々の重要な価値

他の店舗では?

ウェディングセレクトショップ水戸も、ブライダルにおける川上のステージを目指した展開の一つです。弊社が発行している『茨城美少女図鑑』もそう。これは新潟の企業が権利を持ち、僕らが茨城県の運営母体となって展開している媒体。各県の運営母体の中で、我々のような写真館が運営する概念は、正直あまりありません。普通は広告代理店が運営し、収益を出そうとするのが一般的。ただ、僕は『茨城美少女図鑑』そのものをビジネスにするのではなく、長い将来を見据え、写真の素晴らしさを若い人たちに伝えたいという考えなんです。

写真の良さを伝導する役割?

そうですね。常に思うのは、写真に対する需要やマーケットを拡大したい。マーケット自体が大きくなれば、必ず自分たちに返ってくるものも大きくなる。結果的に『茨城美少女図鑑』を運営し、写真に対して想いのある若い人間を増やしていくということ。

茨城県の写真館が、こんなクオリティーの高い写真を撮るんだぜ、茨城にもこんな可愛い女の子がいるんだぜ、ってところを見せつけたい。そういう志を持って始めたことなんです。

『茨城美少女図鑑』で感じた、他のメリットは?

我々、小野写真館グループが取り組んだことへの驚きや、また、その後の『二十歳図鑑』『茨城キッズ図鑑』などへと横展開したことも含め、弊社のブランド価値が上がったというのは大きいです。それは採用に関しても、すでに効果が目に見えて表れている。もちろんお金はかかっています。ただ、見えない部分でコスト以上の大きな価値は感じています。

人材育成の面では?

見えない価値というのは、まさにその点。『茨城美少女図鑑』は、弊社トップクラスのカメラマンを選抜して撮影に臨んでいます。これからは若手カメラマンにも開放する考えです。あれには個人名が載りますから、高いモチベーションにも繋がるでしょう。

将来を見据え、名前を売るのにも大きなチャンス。そのかわり、クオリティーを重要視しますから、実力がなければ登用しません。一般撮影とは違うクリエイティブのセンスを上げる意味でも、各カメラマンにとって意義あるチャンスの場になるでしょうね。

収支面は?

ノースポンサーで運営し、無料で配っていますから完全赤字(笑)。ただ、好き放題やるためには、ノースポンサーであることは必須なんです。誰にも文句を言われませんから。スポンサーが付いたら、必ず意に反する指示を聞かなければならない。我々がブッ飛んだ存在になるために、今、それは不要。

徹底してクリエイティブなものづくりに終始し、最高にかっこいいものを世に出し、そして驚かせる媒体、そして我々でありたい。『茨城美少女図鑑』は、今後、会社組織を超えた媒体として存在していきます。

スマホ向け表示