昨日のブログで、

「医師不足」について自分の考えか方を述べさせていただいたが、

定休日の２８日（火）に、僕は本当に忘れられない記者会見をテレビで見た。

　先日東京都で妊婦さんが、引受先の病院が見つからずに、出産後なくなってしまった妊婦さんの旦那さんの会見だった。

　旦那さんは、

「これだけ医療が発展している東京で苦しんでいる妻を、どこも引き受けてくれない現実が信じられなかった」と述べていた。

　本当にそう思う。こんな事件は２度とあってほしくない。

　でも、旦那さんは、

こうも言っていた。

　最初に断った同病院の当直医について

　「傷ついて辞めるようなことになったら意味がない。絶対辞めないでほしい。」

　「出産後、意識不明の状態ではあったが、最後に産まれた赤ちゃんを奥さんに抱かせてくれた、病院の先生、スタッフに感謝している。」

　「この事件で、産科医を目指すに人間が減ってしまったら何の意味もない。」

　「誰も憎むつもりもないし、裁判も起こすことも考えていない」

　妻をなくしてしまった、当事者がこんな事を言えるなんて、涙を流さずにいられなかった。

　旦那さんは、一度搬送を拒否した病院の責任よりも、最後に子供抱かせてもらった点に対して感謝の気持ちを述べていた。

　自分が当事者だったらとこんな事がいえるのか？

そして、

　将来、生まれてきた子供に

「何かが変われば『これを変えたのはおまえのお母さんだよ』と子供に言ってあげたい」

　とも言っていた。

　もし、これで変えられなかったら絶対に嘘だ。

　旦那さんの言葉を、絶対に現実にしなくてはいけない。

　生まれてきたお子様の、お母さんとお父さんのお陰で、たくさんの命が助かったんだよ！　って全ての国民が感謝しなくてはいけない。

　国民、国、病院、医師、地域社会の全てが一致団結して、この問題を絶対に解決しなければならない。

　くだらない事で責任のなすりつけを行っているような、経営者や政治家に、この会見を見て頂きたかった。

　この旦那さんのような方が、本来であれば国のリーダーになってほしい。

今年一番、感動して、涙が止まらずに、心に残った出来事だった。

　サブプライムや株安、企業倒産、食の安全、失業問題、世の中に問題はたくさんあるけど、

　一番大事な事を教えてくれたような気がする。
　

　僕は子供が４人いる。妻は４人の子供を無事出産できた。

　世の中に感謝したい。

今日も読んでくれてありがとう！

小野　哲人

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