小野写真館代表取締役 小野哲人

株式会社 小野写真館

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アメリカ流の終焉

ベアスターンズ

リーマンブラザーズ

メリルリンチ

 飛ぶ鳥を落とすように収益を拡大させて来た米投資銀行トップ5のうち3つが、終焉を迎えた。

これは異常事態だ。世界恐慌が起こる可能性だってある。

 サブプライムの問題は、発生したアメリカだけでなく、全世界を巻き込んでいる。恐ろしい構図だ。みな、目の前の利益に狂乱した結果、このような事態を招いた。

ベアスターンズは公的資金

リーマンは事実上の倒産

メリルリンチはバンカメによる吸収合併

 簡単に言えば、全て事実上の倒産、恐ろしい。

 そして、米投資銀行5つのうち、かろうじて生き残った2社、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーも、投資銀行から総合銀行業への転換を図るという。

 ようは、アメリカの象徴であった「投資銀行」というスタイルが完全に終焉を迎えたということだ。投資銀行とは、M&A仲介をメインに、とにかく「収益重視」「儲け重視」一辺倒で拡大を図ってきた。

 投資銀行という、利益のみを追求する会社は世の中にとって必要ない、という事が歴史上、証明されたという大事件だ。
 

 メリルリンチは数年前、ボーナスの平均が7千万?とかでニュースにもなっていた。そんな会社が、もう生き残れない。

 100兆円以上も資産を持っている会社が、最後は5兆4000億で投げ売り。

 3社以外でも、AIGグループは公的資金で救済。その額なんと9兆円。政府が80%の株式を握り、ようはアメリカ政府管理の会社になる。

 AIGグループは世界の10%の保険商品を握る巨大グループ。僕が金融機関で働いていた時は、格付けがAAAで最高格付けの会社だった。

 AIGグループは、日本でもアリコジャパンやアメリカンホームなど複数のブランドで展開している。

 そんな会社が倒産したら、日本だって大変な事になる。 

 アメリカはこの金融危機を救うために75兆円もの資金を用意するらしい・・・・・

 実はこんな僕も、GE(ゼネラルエレクトリック)系金融機関で働いていた時、

将来は、上記のような投資銀行に行って、世界を相手に金融ビジネスを行いたいと思っていた人間だ。

利益を最優先に考えていた人間だ。 

 でも「利益が全て」の外資系で働いていた時に、これでいいのか? と何度も考え、

結果的に、両親の創業した小野写真館に入社した。

 そして、実業を行ってみて、

一番大事な事を学んだ。

 自分だけの利益を追い求めるのは長続きしない、これはビジネスの本質である。

会社、スタッフ、地域社会の繁栄があって初めてビジネスは成り立つ。

 今回の3社の終焉で、ビジネスの本質が改めて証明された。

 今回ダメになって3社は、1億円プレイヤーがたくさんいる組織ではあるが、

会社に対する愛社精神もなく、条件がよいところがあれば、すぐに転職する。

 職業選択は自由だから、僕はそのようなことは否定しない。

 でも小野写真館グループは、

「会社」と「スタッフ」がお金で結びつくのではなく、

「志」「理念」で固く結ばれる会社になりたい。

 もちろん皆の給料挙げれるように必死で頑張るから安心してね・・・・・・

 

 僕は幸せだ。

一歩間違えたら、今でも外資系で「利益のみ」を優先した仕事をしていたかもしれない・・・・・。

 これからは「心」の時代、「愛」の時代が訪れる。

 
僕は経営者だから、収益は徹底的に追求する。

 でも全ての面に「心」「愛」を持って事業を行いたい。

もう一度言いたい。

 これでアメリカ流の見せかけの利益の時代は確実に終焉を迎えた。

 これからは「ココロ」の時代。

 これだけ便利な世の中になったが、

 最後は、

 人間としてのココロの本質が問われる時代になると思う。
 
 
 それにしても、 

人間は本当に難しい、

20年ころ前に、日本がバブルに湧き「土地神話」が崩壊し、

全世界にとって大きな教訓になったのに

 同じ事を繰り返してしまった。

 今度こそ学ばなければならない。

歴史は全てを教えてくれる。

今日も読んでくれてありがとう。

小野 哲人

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