アメリカビックスリーのひとつ「クライスラー」が、

連邦破産法11条（日本では民事再生法に相当）の適用を申請した。

　昨年のリーマンショックから始まった世界恐慌が、

とうとう現実となった瞬間だった。

　今回のクライスラー破綻は、単なる大企業の倒産ではなく

世界にとって大きな変革を暗示しているように思う。

　思うに、特に先進国では

物質的社会から、感情的社会への変革期を示唆していると感じる。

　最近、車が売れないという。

車が売れない理由が、不況であったり、金銭的な理由であれば、

経済循環で好景気に戻れば、車は売れるので、何ら問題ない。

　ただし、今回の問題は本質的問題だ。

最近の若い人は、特に首都圏においては、

車を欲しいという欲求がなくなってきたという。

　僕が若い時なんかは、首都圏でも何処でも、

女の子にモテル条件のひとつに、どんな車に乗っているかが重要だった。

　明らかに乗っている車によってモテ方が変わっていたのは事実だと思います・・・（笑）

　合コンに行ったって、若い時は必ず「車は何に乗っているの？」的な話は、

必ずあったと思います。

　最近は、

クーラーが当たり前、

車も当たり前、　

一人一台の携帯電話も当たり前、

分からない事があっても、検索すれば何でも分かって、

欲しいものがあれば、ネットで何でも買えて、

　とにかく、物質的な事においては、日本人は殆ど満たされてい状態にあります。

このような物質的に満たされた世の中で、

これからの世の中は「感情的社会」にシフトしていくんじゃいかなぁ。

　これからのヒット商品は、

料金とか、システムとか仕様とかは大事だけど、

感情に訴える何かがないとヒットするのは難しいと思う。

　ようは、人間の感情に訴える本質的な商品のみが

先進国では支持されると思う。

　例えば、アイポッドみたいに、

なんとなくオシャレで、音楽を聴くだけでなく、持っているだけで

ココロが満たされる商品が支持されるよね。

　「物質」でなく「感情」に訴える商品って簡単には

いっちゃったけど、本当に難しいと思う。

　だけど、僕たち小野写真館グループは、

商品を売る会社じゃなく、幸せを売る会社として、

「物質」ではなく「感情」に訴えるお店に、商品に、接客にしていきたい。

今日も読んでくれてありがとう！

小野　哲人

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